夏向なつむき)” の例文
「はい、夏向なつむき随分ずいぶん何千人という東京からの客人で、目の覚めるような美麗びれいかたもありまするが、なかなかこれほどのはないでございます。」
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
お嫁に入らしッてもお寝相が悪いために追い出される事が有りますから、夏向なつむきなぞは寝相を能くしないといけません。
ちつと散歩にでも御出おいでになつたら如何いかゞです。左様さう御勉強ぢや身体からだわるいでせう」と云つた事が一二度あつた。成程顔色かほいろくなかつた。夏向なつむきになつたので、門野かどのを毎日かして呉れた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
「これから夏向なつむきにゃ山の手も悪かアあるまい。」
夏すがた (新字新仮名) / 永井荷風(著)
黄身素麺きみぞうめん 夏 第百七十六 夏向なつむき料理
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
葛麺くずめん 夏 第百七十六 夏向なつむき料理
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
葛切くずきり 夏 第百七十六 夏向なつむき料理
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)