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塵芥箱
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ごみばこ
ふりがな文庫
“
塵芥箱
(
ごみばこ
)” の例文
Sビルディングを中心にして半径一町くらいの円の中の
溝渠
(
どぶ
)
とか
塵芥箱
(
ごみばこ
)
とか、そのほかちょっと人目につかんようなところは残らず捜してくれたまえ。
五階の窓:02 合作の二
(新字新仮名)
/
平林初之輔
(著)
その上から松の枝も見える。
石灰
(
いしばい
)
の散った便所の掃除口も見える。
塵芥箱
(
ごみばこ
)
の並んだ処もある。その
辺
(
へん
)
に猫がうろうろしている。人通りは案外に
烈
(
はげ
)
しい。
すみだ川
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
縱令
(
よし
)
、都大路の
塵芥箱
(
ごみばこ
)
の蓋を一つ/\開けて一粒の飯を拾ひ歩くやうな、うらぶれ果てた生活に面しようと、それは若い間の
少時
(
しばらく
)
のことで、結局は故郷があり
崖の下
(旧字旧仮名)
/
嘉村礒多
(著)
悲しいかな、俗衆の口は
塵芥箱
(
ごみばこ
)
の如く、心力の咀嚼を要せざるもののみを受入れんとする。その結果として平凡陳腐なる作物のみが代表的作品として歓迎せられるのである。
少数と多数
(新字旧仮名)
/
エマ・ゴールドマン
(著)
ところでぼくの教室の
塵芥箱
(
ごみばこ
)
をみたら、ここは大学の医学部ではなくて料理学校に来たのではないかと錯覚する人もあろう。それほどぼくの教室では大量の卵が消費されるのだ。
オフ・ア・ラ・コック・ファンタスティーク:――空想半熟卵――
(新字新仮名)
/
森於菟
(著)
▼ もっと見る
灰汁
(
あく
)
やうのものを鍋の表面に浮かべてゐたし、また、すし屋の
塵芥箱
(
ごみばこ
)
から、集めて来たらしい、赤い
生薑
(
しやうが
)
の色がどぎつく染まつた種々雑多の形の
頽
(
くづ
)
れたすしやら——すべて、異臭を放ち
釜ヶ崎
(新字旧仮名)
/
武田麟太郎
(著)
極めて貴族的な純白のコリーが、独特にすらりと長い顔、その胴つき、しなやかな前脚の線をいっぱいにふみかけ、大きい
塵芥箱
(
ごみばこ
)
のふたをひっくりかえして、その中を漁っているのであった。
犬三態
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
ある料理店の勝手口に、黒く塗った大型の
塵芥箱
(
ごみばこ
)
が据えてある。
妖虫
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
其
(
そ
)
の上から
松
(
まつ
)
の枝も見える。
石灰
(
いしばひ
)
の散つた便所の
掃除口
(
さうぢぐち
)
も見える。
塵芥箱
(
ごみばこ
)
の
並
(
なら
)
んだ
処
(
ところ
)
もある。
其
(
そ
)
の
辺
(
へん
)
に猫がうろ/\して
居
(
ゐ
)
る。
人通
(
ひとゞほ
)
りは案外に
烈
(
はげ
)
しい。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
塵
漢検準1級
部首:⼟
14画
芥
漢検準1級
部首:⾋
7画
箱
常用漢字
小3
部首:⽵
15画
“塵芥”で始まる語句
塵芥
塵芥溜
塵芥焼
塵芥籠
塵芥車
塵芥堆
塵芥屋
塵芥捨場
塵芥掃除人
塵芥焼却場