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『犬三態』
ふりがな文庫
『
犬三態
(
いぬさんたい
)
』
景清 この夏、弟の家へ遊びに行って、甃のようになっているところの籐椅子で涼もうとしていたら、細竹が繁り放題な庭の隅から、大きな茶色の犬が一匹首から荒繩の切れっぱしをたらしてそれを地べたへ引ずりながら、のそり、のそりと出て来た。ひどく人間を警 …
著者
宮本百合子
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
初出
「都新聞」1939(昭和14)年10月30、31日、11月1日号
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約9分(500文字/分)
朗読目安時間
約15分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
蹠
(
あしうら
)
犇
(
ひし
)
甃
(
いしだたみ
)