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塗膳
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ぬりぜん
ふりがな文庫
“
塗膳
(
ぬりぜん
)” の例文
鶏が銀に輝やいて、日の出の
紅
(
くれない
)
の
漲
(
みなぎ
)
るような、夜の雪の大広間、
蒔絵
(
まきえ
)
の車がひとりでに廻るように、
塗膳
(
ぬりぜん
)
がずらりと並んで、細工場でも、運八美術閣だから立派なのよ。
ピストルの使い方:――(前題――楊弓)
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
それは皿や小鉢には当らず、
塗膳
(
ぬりぜん
)
のふちに当って飛び、敷畳の上へ転げた。
樅ノ木は残った:03 第三部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
白いものの山型に盛られている
壺
(
つぼ
)
と、茶色の塊が入っている鉢と白いものの横っている皿と香のものと配置よろしき
塗膳
(
ぬりぜん
)
を持出した。
醤油注
(
しょうゆつ
)
ぎ、手塩皿、ちりれんげ、なぞの載っている盆を持出した。
食魔
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
餌食がその柔かな白々とした手足を解いて、木の根の
塗膳
(
ぬりぜん
)
、
錦手
(
にしきで
)
の
木
(
こ
)
の葉の小皿盛となるまでは、精々、咲いた花の首尾を守護して、夢中に躍跳ねるまで、
楽
(
たのし
)
ませておかねばならん。
紅玉
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
餌食が其の柔かな
白々
(
しろじろ
)
とした手足を
解
(
と
)
いて、木の根の
塗膳
(
ぬりぜん
)
、
錦手
(
にしきで
)
の
木
(
こ
)
の
葉
(
は
)
の
小皿盛
(
こざらもり
)
と成るまでは、
精々
(
せいぜい
)
、咲いた花の首尾を守護して、夢中に
躍跳
(
おどりは
)
ねるまで、
楽
(
たのし
)
ませて置かねば成らん。
紅玉
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
塗
常用漢字
中学
部首:⼟
13画
膳
常用漢字
中学
部首:⾁
16画
“塗”で始まる語句
塗
塗籠
塗炭
塗抹
塗師
塗盆
塗下駄
塗付
塗料
塗骨