“塗膳”の読み方と例文
読み方割合
ぬりぜん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鶏が銀に輝やいて、日の出のくれないみなぎるような、夜の雪の大広間、蒔絵まきえの車がひとりでに廻るように、塗膳ぬりぜんがずらりと並んで、細工場でも、運八美術閣だから立派なのよ。
それは皿や小鉢には当らず、塗膳ぬりぜんのふちに当って飛び、敷畳の上へ転げた。
白いものの山型に盛られているつぼと、茶色の塊が入っている鉢と白いものの横っている皿と香のものと配置よろしき塗膳ぬりぜんを持出した。醤油注しょうゆつぎ、手塩皿、ちりれんげ、なぞの載っている盆を持出した。
食魔 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)