堅過かたす)” の例文
いきほひ自然しぜんと言つては堅過かたすぎるが、成程なるほど江戸時代えどじだいからかんがへて見ても、湯屋ゆや与太郎よたらうとは横町よこちやうほう語呂ごろがいゝ。(十八日)
もゝはがき (新字旧仮名) / 斎藤緑雨(著)
「お祖父さんは軍人ですから、御案内はいつもあの方面丈けでございますのよ。余り堅過かたすぎますわね」
親鳥子鳥 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
といっては堅過かたすぎよう、勉強はすべきもの、本は読むべきもので、後日、紀州にまるる著名の碩学せきがく南方熊楠みなかたくまぐす氏の随筆を見ると、その龍燈について、と云う一章の中に
遺稿:02 遺稿 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)