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基経
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もとつね
ふりがな文庫
“
基経
(
もとつね
)” の例文
運命は父親同士の頭に荒れ狂うているのか、それとも、息子たちが
憑
(
つ
)
いているとでもいうのであろうか。——
基経
(
もとつね
)
は、手をもって制した。
姫たちばな
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
五年前にフランスへ行って了った、子爵仙波
基経
(
もとつね
)
、私はこの男の存在をすっかり忘れて居たのです。この浪曼主義者なら、どんな奇抜な芝居でも打ち兼ねません。
新奇談クラブ:07 第七夜 歓楽の夢魔
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
読者は唯、平安朝と云ふ、遠い昔が背景になつてゐると云ふ事を、知つてさへゐてくれれば、よいのである。——その頃、
摂政
(
せつしやう
)
藤原
基経
(
もとつね
)
に仕へてゐる
侍
(
さむらひ
)
の中に、
某
(
なにがし
)
と云ふ五位があつた。
芋粥
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
中御門
(
なかみかど
)
の北、堀川の東一丁の所にあった時平の居館の名で、当時時平は故
関白
(
かんぱく
)
太政
(
だじょう
)
大臣
基経
(
もとつね
)
、———
昭宣公
(
しょうせんこう
)
の
嫡男
(
ちゃくなん
)
として、時の
帝
(
みかど
)
醍醐
(
だいご
)
帝の皇后
穏子
(
おんし
)
の兄として、権威並びない地位にあった。
少将滋幹の母
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
移し植えたあやめはとうに花をちぢらせ、
釣殿
(
つりどの
)
近く
鶯
(
うぐいす
)
の声が老いて行っても、二人の男は通いつづめた。父の
基経
(
もとつね
)
は永い間、ほとんど耐えかねていたように、
或
(
あ
)
る日、橘を呼んでいった。
姫たちばな
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
▼ もっと見る
と、
基経
(
もとつね
)
は憂色にとざされ、ものうげにいった。
姫たちばな
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
基
常用漢字
小5
部首:⼟
11画
経
常用漢字
小5
部首:⽷
11画
“基”で始まる語句
基督
基
基礎
基督教
基督教徒
基隆
基通
基因
基督降誕祭
基督教信者