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困却
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こんきゃく
ふりがな文庫
“
困却
(
こんきゃく
)” の例文
「毎日シケが続きまして、お魚がとれませんでした。宿屋では
困却
(
こんきゃく
)
のあまり、
鰯
(
いわし
)
のめざしを大殿様のご食膳にのぼせました」
苦心の学友
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
なんと
各々方
(
おのおのがた
)
、この敵の仕打ちはまことに卑怯には相違ないが、この際平馬どのにもしものことがあっては、われわれ一同はまことに
困却
(
こんきゃく
)
つかまつる。
平馬と鶯
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
無論
嘘
(
うそ
)
を
吐
(
つ
)
く気は始めからないのだが、こう拝むようにされて書いてやるほどの名筆でもあるまいと思うと、
困却
(
こんきゃく
)
と
慚愧
(
ざんき
)
でほとほと持て余してしまう。時に橋本が例のごとく口を
利
(
き
)
いてくれた。
満韓ところどころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
東海さんの
困却
(
こんきゃく
)
をまのあたりみせられ、
些
(
いささ
)
か
後悔
(
こうかい
)
の念に
駆
(
か
)
られ、良心の
苛責
(
かしゃく
)
もひどかったときなので、ともすれば見失いそうな自分の姿を
掴
(
つか
)
まえる
為
(
ため
)
、すっかり
茫然
(
ぼうぜん
)
としていて、近くにあった
オリンポスの果実
(新字新仮名)
/
田中英光
(著)
兄も、ここちょっと手もとがたらなくて、いささか
困却
(
こんきゃく
)
しておるのだが、三期の玉落ちで、
元利
(
がんり
)
引き去って苦しくないから、どうだろう、五十両ばかり用だってもらえまいか
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
▼ もっと見る
よいではないか。他人まかせの養子というやつには、末へいって
困却
(
こんきゃく
)
する例がままある。当人同士が好きなら、それが何よりだ。お前もせいぜい焚きつけて後日左
団扇
(
うちわ
)
になおる工面を
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
困
常用漢字
小6
部首:⼞
7画
却
常用漢字
中学
部首:⼙
7画
“困”で始まる語句
困
困憊
困難
困惑
困苦
困窮
困厄
困阨
困悶
困絡