困却こま)” の例文
『誰が言出したか、其は僕も知らないがね。』と準教員はすこし困却こまつたやうな調子で、『要するに、人の噂に過ぎないんだらうと思ふんだ。』
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
ミハイル、アウエリヤヌヰチは此頃このごろでは始終しゞゆうかれ留守るすばかく。ダリユシカは旦那だんな近頃ちかごろ定刻ていこく麥酒ビールまず、中食迄ちゆうじきまでおくれることが度々たび/\なので困却こまつてゐる。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
ミハイル、アウエリヤヌイチはこのごろでは始終しじゅうかれ留守るすにばかりく。ダリュシカは旦那だんな近頃ちかごろ定刻ていこく麦酒ビールまず、中食ちゅうじきまでもおくれることが度々たびたびなので困却こまっている。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)