かま)” の例文
途端に人膚ひとはだ気勢けはいがしたので、咽喉のどかまれたらうと思つたが、うではなく、蝋燭が、敷蒲団しきぶとんの端と端、お辻と並んで合せ目の、たたみの上に置いてあつた。
処方秘箋 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
パアナツサスの山のふもとに住んだパイソンといふ恐ろしき蛇をアポローが銀の弓ともつて殺す話、アポローの子にして楽人なるオルフユーズの愛妻ユーリヂシーが毒蛇に脚をかまれて死に
毒と迷信 (新字旧仮名) / 小酒井不木(著)