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嗄
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しやが
ふりがな文庫
“
嗄
(
しやが
)” の例文
「その譯はね、若しあなたが嫌だと云つたら、私はどんな恐ろしいことをやり出すか分らないからなんです。」彼の聲は
嗄
(
しやが
)
れてゐた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
「へへへ……面白いですな、あれだから
健康
(
たつしや
)
になりまさ。」と親達が感心して
見惚
(
みと
)
れてゐると、高木氏はづかづかとやつて来た。そして
嗄
(
しやが
)
れた声で
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
其
路傍
(
みちばた
)
の夏草の中に、汚い
服裝
(
なり
)
をした一人の女乞食が
俯臥
(
うつぶせ
)
に寢てゐて、傍には、生れて滿一年と
經
(
た
)
たぬ赤兒が、
嗄
(
しやが
)
れた聲を絞つて泣きながら、草の中を
這𢌞
(
はひまは
)
つてゐた。
二筋の血
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
千登世は冷靜を保つて、「さう、さうでしたの」と
嗄
(
しやが
)
れた聲で言つた。圭一郎を信じようとする彼女の焦躁があり/\と面に溢れたが、しかし彼女は到底我慢がしきれなかつた。
崖の下
(旧字旧仮名)
/
嘉村礒多
(著)
「
喧嘩
(
けんくわ
)
でもしたのですかい、声がひどく
嗄
(
しやが
)
れてゐるやうぢやが。」
良寛物語 手毬と鉢の子
(新字旧仮名)
/
新美南吉
(著)
▼ もっと見る
彼
(
かれ
)
は
嗄
(
しやが
)
れた
聲
(
こゑ
)
を
絞
(
しぼ
)
つて、
戸
(
と
)
に
身
(
み
)
を
投掛
(
なげか
)
け。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
私は、小時計が銀の鐘聲を、柱時計が
嗄
(
しやが
)
れた顫へる打音を終る迄待つて、さて話を進めた——
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
嗄
漢検1級
部首:⼝
13画
“嗄”を含む語句
皺嗄声
皺嗄
嗄声
咳嗄
嗄枯
嗄々
嗄聲
洒嗄
老嗄
薄嗄