くれ)” の例文
「うん、日暮前にゃ俺らもつらあ出すから、眼鼻がついても帰ってくるな——勘、われもちったあ身入れろい、なんだ、大飯ばかりくれえやがって。」
△「へえ………誠にどうも、くれえ酔って居まして大きに不調法を致しました、真平まっぴら御免なさいまし」
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
亥「誠にどうも旦那面目次第しでえもございません、去年の暮はくれえ酔って夢中になったものだから、おめえさんに理不尽なことを云いかけてさぞお腹立でござえやしょう、御勘弁なすって下せえ」
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
こりゃア誠にどうもあねさんでごぜえやすか、碌々御挨拶ごええさつも致しやせんで、へえ昨夜ゆうべくれえ酔ってやしたから、何う云うわけで此方こちらへ泊ったか分りやせん、目が醒めて見るときまりが悪くってね