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喰出
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はみだ
ふりがな文庫
“
喰出
(
はみだ
)” の例文
けれど
私
(
わたし
)
は
如何
(
どう
)
いふものか、
其
(
それ
)
に
触
(
さは
)
つて
見
(
み
)
る
気
(
き
)
は
少
(
すこ
)
しもなく、
唯
(
たゞ
)
端
(
はじ
)
の
喰出
(
はみだ
)
した、一
筋
(
すぢ
)
の
背負揚
(
しよいあげ
)
、それが
私
(
わたし
)
の
不安
(
ふあん
)
の
中心点
(
ちうしんてん
)
であつた。
背負揚
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
只
(
と
)
見
(
み
)
ると、持出された書類函が重なって、中から帳簿が
喰出
(
はみだ
)
していた。四方が真黒に焦げたカード箱が投出されてる傍には、赤く焼け爛れた金庫が防火の
功名
(
てがら
)
を誇り顔していた。
灰燼十万巻:(丸善炎上の記)
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
垢染みて
膩光
(
あぶらびか
)
りのする綿の
喰出
(
はみだ
)
した
褞袍
(
どてら
)
に
纏
(
くる
)
まつてゴロリと肱枕をしつゝ
貧書生
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
(著)
其箪笥
(
そのたんす
)
の二
番目
(
ばんめ
)
の
抽斗
(
ひきだし
)
から
喰出
(
はみだ
)
してゐるのは、
小豆色
(
あづきいろ
)
の
友染縮緬
(
いうぜんちりめん
)
の
背負揚
(
しよいあげ
)
の
端
(
はし
)
で、
其
(
そ
)
の
見
(
み
)
える
部分
(
ぶぶん
)
に、
鉄扇花
(
てつせんくわ
)
でゞもあらうか、キザ/″\の
花
(
はな
)
の
図案化
(
づあんくわ
)
された
模様
(
もやう
)
が
見
(
み
)
えて、
其
(
それ
)
が
目
(
め
)
につくと
背負揚
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
喰
漢検準1級
部首:⼝
12画
出
常用漢字
小1
部首:⼐
5画
“喰”で始まる語句
喰
喰物
喰付
喰違
喰切
喰込
喰詰
喰殺
喰止
喰気