“はみだ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
溢出53.8%
喰出23.1%
食出23.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と太い声で、右の洋冊ようしょを横縦に。その鉄壺眼かなつぼまなこで……無論読めない。貫目を引きつつ、膝のめりやすを溢出はみださせて
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ると、持出された書類函が重なって、中から帳簿が喰出はみだしていた。四方が真黒に焦げたカード箱が投出されてる傍には、赤く焼け爛れた金庫が防火の功名てがらを誇り顔していた。
緑盤の縁にはさまって食出はみだして居る絹の切れで有る、見紛う様もない日影色の地合は確かに秀子の着物である。
幽霊塔 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)