トップ
>
喉音
>
こうおん
ふりがな文庫
“
喉音
(
こうおん
)” の例文
そのrの
喉音
(
こうおん
)
や語尾の自然な音韻が紛れもないドイツの
生粋
(
きっすい
)
の気分を旅客の耳に吹き込むものであった。パンとゆで玉子を買って食う。
旅日記から
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
そしてあたかも自分ひとりであるかのように、切れぎれの流行歌やばかな反唱句などを口ずさんだが、しわがれた
喉音
(
こうおん
)
のためにそれも悲しげに響いた。
レ・ミゼラブル:06 第三部 マリユス
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
「むっ」と
喉音
(
こうおん
)
潜めた気合。掛けると同時に一躍した。ピカリ剣光、狙いは胸、身を
平
(
ひら
)
めかして片手突き!
二人町奴
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
女主人の制止に、仕方がないと
諦
(
あきら
)
めたように、犬はウウッーと
喉音
(
こうおん
)
を立てながら、
後退
(
あとずさ
)
りして行きました。が、
驚破
(
すわ
)
といえばまだ躍り
蒐
(
かか
)
らんばかりの、
凄
(
すさ
)
まじい形相です。
墓が呼んでいる
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
洞声
(
うろごえ
)
の発音——鈍い、よく
釣
(
つ
)
りあいのとれた、完全に調節された
喉音
(
こうおん
)
——に変ったりした。
アッシャー家の崩壊
(新字新仮名)
/
エドガー・アラン・ポー
(著)
▼ もっと見る
どろんと濁った
眸子
(
ひとみ
)
、緊りのなくなった、
涎
(
よだれ
)
で濡れて半ば開いている唇、そして時おり歯の間からもれる無意味な、
唖者
(
あしゃ
)
に特有の
喉音
(
こうおん
)
など、すべてが医者の言葉を裏付けているようにみえた。
日本婦道記:二十三年
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
しかしたとえば
喉音
(
こうおん
)
のあるものは半数だけkかg、残り半数をhで代用するというような試験的便法を取って第一歩を進める事もできる。
比較言語学における統計的研究法の可能性について
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
返辞こそしないが室の中には沢山の人達がいると見えて、賑やかな声が聞こえていた。しかも賑やかなその声は、何かに酔ってでもいるように、濁った、だらしのない
喉音
(
こうおん
)
である。
沙漠の古都
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
(Ar.)gharib, ghurabā「異常」は
喉音
(
こうおん
)
のgをとると「わらふ」にも似てるし、hをbに変えると「べらぼう」のほうに近づく。
言葉の不思議
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
“喉音”の解説
喉音(こうおん、en: guttural consonant)とは、口の奥の方で調音する子音全般の古い名称。あいまいな用語であるため、現在の音声学では使わず、実際の調音位置によって舌背音、舌根音、声門音のように呼びわける。
さまざまな言語の伝統的音韻学・文法学でも喉音という語を使うが、その定義はそれぞれ異なっている。
歴史言語学では現在も使われることがある。また、音韻論の分野で使われることがある。
インド・ヨーロッパ語族の喉音理論については当該記事を参照。
(出典:Wikipedia)
喉
常用漢字
中学
部首:⼝
12画
音
常用漢字
小1
部首:⾳
9画
“喉”で始まる語句
喉
喉笛
喉元
喉首
喉輪
喉声
喉頭
喉仏
喉佛
喉頸