喉自慢のどじまん)” の例文
すそ海草みるめのいかゞはしき乞食こじきさへかどにはたず行過ゆきすぎるぞかし、容貌きりようよき女太夫をんなだゆうかさにかくれぬゆかしのほうせながら、喉自慢のどじまん腕自慢うでじまん
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
ちよいと男がよくて、喉自慢のどじまんと來てゐるでせう、身上などは持てる筈はありません。
容貌きりようよき女太夫おんなだゆうかさにかくれぬゆかしの頬を見せながら、喉自慢のどじまん、腕自慢、あれあの声をこの町には聞かせぬが憎くしと筆やの女房舌うちして言へば、店先に腰をかけて徃来ゆききながめし湯がへりの美登利
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)