トップ
>
唯一
>
ただひと
ふりがな文庫
“
唯一
(
ただひと
)” の例文
唯
(
ただ
)
見る、それさえ不意な上、胴体は
唯一
(
ただひと
)
ツでない。
鬣
(
たてがみ
)
に鬣が
繋
(
つな
)
がって、胴に胴が重なって、
凡
(
およ
)
そ五、六
間
(
けん
)
があいだ
獣
(
けもの
)
の背である。
春昼
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
でもかう云ふたら何やたいそうむづかしいお願ひするやうに聞えますけど、決して/\そんな面倒なことではありません。私あなたの家庭から
唯一
(
ただひと
)
つだけ頂きたいものがあるのです。
猫と庄造と二人のをんな
(新字旧仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
あはれかかる
夜
(
よ
)
よ、歌よむ友のたれかれ
集
(
つど
)
ひて、静かに
浮世
(
うきよ
)
の
外
(
ほか
)
の物がたりなど言ひ交はしつるはと、
俄
(
には
)
かにそのわたり恋しう涙ぐまるゝに、友に別れし雁
唯一
(
ただひと
)
つ、空に声して
何処
(
いづこ
)
にかゆく。
あきあはせ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
おなじ仕組の同じ獅子の、
唯一
(
ただひと
)
つには留まらで、
主立
(
おもだ
)
つたる町々より一つづつ、すべて十五、六頭
邌
(
ね
)
り
出
(
い
)
だし候が、
群集
(
ぐんじゅ
)
のなかを処々横断し、
点綴
(
てんてつ
)
して、白き地に牡丹の花、人を
蔽
(
おお
)
ひて見え候。
凱旋祭
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
唯
常用漢字
中学
部首:⼝
11画
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
“唯一”で始まる語句
唯一人
唯一言
唯一不二
唯一無二
唯一目
唯一神
唯一箇
唯一者
唯一論
唯一神道名法要集