“ただひと”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
唯一57.1%
唯独28.6%
凡人14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
でもかう云ふたら何やたいそうむづかしいお願ひするやうに聞えますけど、決して/\そんな面倒なことではありません。私あなたの家庭から唯一ただひとつだけ頂きたいものがあるのです。
猫と庄造と二人のをんな (新字旧仮名) / 谷崎潤一郎(著)
昼のうち頭重つむりおもく、胸閉ぢ、気疲劇きづかれはげしく、何を致候も大儀たいぎにて、けて人に会ひ候がうるさく、たれにも一切いつせつくち不申まをさず唯独ただひと引籠ひきこもり居り候て、むなしく時の候中さふらふうちに、此命このいのちの絶えずちとづつ弱り候て
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
凡人ただひとの耳にはいらじ天地あめつちのこころを妙にらすわがうた
曙覧の歌 (新字新仮名) / 正岡子規(著)