“ただびと”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
凡人42.9%
尋常人21.4%
只人14.3%
唯人14.3%
常人7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
尼は、凡人ただびとの子でないものと見て、頼朝をいざなった。けれど、何も問わなかった。およそ一月余りも、頼朝は尼寺の天井裏に寝起きしていた。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
天狗てんぐのような力と早わざ、よも、尋常人ただびとではございますまいよ」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
只人ただびとではない、里の人でないにきまっているけれど、それにしても困ったことであります。
大菩薩峠:05 龍神の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
も一首 泰山を捨てゝ来よとも云ひなまし玄耳の翁唯人ただびとならば といふのがある。常人でない玄耳さんの事故泰山なんか捨ててしまつて帰つて御出でなさいと単純にも云へないのである。
晶子鑑賞 (新字旧仮名) / 平野万里(著)
それも、どうも常人ただびとでない。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)