“ただびと”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
凡人38.5%
尋常人23.1%
只人15.4%
唯人15.4%
常人7.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「こは、凡人ただびとならじ」
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
もっと前から、家におありじゃったろう。古びて見る面影もないがそれは凡人ただびとく剣ではない。琅玕ろうかんたまがついていたはず、戛玉かつぎょくとよぶ珠だよ。剣帯けんたいに革かにしき腰帛ようはくもついていたのだよ。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そもそも、この節級は、凡人ただびとでない。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その涼やかにして射る如き眼光も尋常人ただびととは思われなかった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
天狗てんぐのような力と早わざ、よも、尋常人ただびとではございますまいよ」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
後ろなるは、頭に宝珠瓔珞ほうじゅようらくまとい、頂に肉髻にくけいあり、妙相端厳みょうそうたんげんほのかに円光えんこうを負うておられるは、何さま尋常人ただびとならずと見えた。
悟浄出世 (新字新仮名) / 中島敦(著)
只人ただびとではない、里の人でないにきまっているけれど、それにしても困ったことであります。
大菩薩峠:05 龍神の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
有名な兵法の名家、柳生家の家臣と聞いて、お通は喜左衛門の物腰が、只人ただびととは思えなかったことが、さてこそと、心のうちに、うなずかれた。
宮本武蔵:03 水の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
も一首 泰山を捨てゝ来よとも云ひなまし玄耳の翁唯人ただびとならば といふのがある。
晶子鑑賞 (新字旧仮名) / 平野万里(著)
上ない御位みくらいにおわしました当時とは違って、唯人ただびとのようにしておいでになる院の御姿は、よりお美しく、より光る御顔と見えた。
源氏物語:46 竹河 (新字新仮名) / 紫式部(著)
それも、どうも常人ただびとでない。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)