-
トップ
>
-
唐黍
>
-
たうきび
いまだと
早速千匹屋へでも
卸しさうなものを、
彼の
川柳が
言ふ、(
地女は
振りもかへらぬ
一盛り)それ、
意氣の
壯なるや、
縁日の
唐黍は
買つて
噛つても、
内で
生つた
李なんか
食ひはしない。
おもしろの髪は
唐黍白髪の老い行く時に黒しといふもの
寂しさやいつか挿したる酒甕の
唐黍の花も盛り過ぎたり
唐黍の金髪が早やふさふさと秋風に揺れる前に並ぶ子
白き月指さす
吾子は
唐黍の実の房にすら脊丈及ばず
唐黍の
頭が
紅なつた。