唇形しんけい)” の例文
この植物しよくぶつのうちいはくだけてつもつたうへえるものにははなあかくて紅緑こうりよくをもつた優美ゆうびなこまぐさや、鋸葉のこぎりば四出ししゆつしたくきのさきにあか唇形しんけいはながむらがつてゐるみやましほがま
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
サア、味噌までにも及びません、と仲直り気味にまず予にすすめてくれた。花は唇形しんけいで、少し佳いかおりがある。食べると甘い、忍冬花すいかずらであった。これに機嫌きげんを直して、楽しく一杯酒をしょうした。
野道 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)