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吹晒
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ふきさら
ふりがな文庫
“
吹晒
(
ふきさら
)” の例文
吹晒
(
ふきさら
)
しの野原の向うに、月のない星空を黒々と山らしいものの影が
聳
(
そび
)
えているだけだ。一本道を二三町も行った所で、私達は右手にポツンと一軒立っていた低い朝鮮家屋の前に立止った。
虎狩
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
寒風に
吹晒
(
ふきさら
)
され
髮
(
かみ
)
まで氷りて
針金
(
はりがね
)
の如くなれば
進退
(
しんたい
)
茲
(
こゝ
)
に極まりて兎にも角にも此處で
相果
(
あひはつ
)
る事かと思ふ
計
(
ばか
)
りなり時に吉兵衞
倩々
(
つら/\
)
思に
我
(
われ
)
江戸表
(
えどおもて
)
へ名のり出て事
露顯
(
ろけん
)
に及時は三尺
高
(
たか
)
き木の
上
(
そら
)
に
命
(
いのち
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
所詮、それ位の役廻りにしか値打せぬ吾身の運命であったかも知れぬが……と、とつおいつ思案のうちに、旅支度という程の用意も要らぬ着のみ着のままの浪人姿。ブラリと立出づる
吹晒
(
ふきさら
)
しの東海道。
名娼満月
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
吹
常用漢字
中学
部首:⼝
7画
晒
漢検準1級
部首:⽇
10画
“吹”で始まる語句
吹
吹聴
吹雪
吹上
吹出
吹聽
吹込
吹矢
吹掛
吹消