“向越”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
むかうご50.0%
むこうごし50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大燒原おほやけはらつた、下町したまちとおなじことほとん麹町かうぢまち九分くぶどほりをいたの、やゝしめりぎはを、いへ逃出にげでたまゝの土手どて向越むかうごしにたが、黒煙くろけむりは、殘月ざんげつした
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
風すかしに細く開いた琴柱窓ことじまどの一つから、森を離れて、松の樹の姿のいい、赤土山の峰が見えて、色が秋の日に白いのに、向越むこうごしの山の根に、きらきらと一面の姿見の光るのは、遠い湖の一部である。
夫人利生記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)