“向見”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
むこうみ75.0%
むかふみ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大窓から一日で劒岳を上下しようと企てた私達の向見むこうみずには、池の平のさんしょううおも肝を潰したに相違あるまい。
黒部川奥の山旅 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
私のこの向見むこうみずな決心が、やがて私の尊敬すべき友人、深山木幸吉の生命いのちをさえ奪うものであることを、予知し得たならば、私はあるいは、あの様な恐ろしい復讐の誓いをしなかったかも知れないのだ。
孤島の鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
小猿向見むかふみずの兩人へ十兩宛分與わけあたへ己は十七兩の金を懷中ふところになし日々あそくらしけるが仁左衞門は兩人に向ひ此上某し大金を儲ける手段しゆだんを考へ置たり此事首尾能しゆびよく行時は此後盜賊たうぞくやめ其金を以てすゑ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)