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可訝
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おか
ふりがな文庫
“
可訝
(
おか
)” の例文
しかし
可訝
(
おか
)
しい、いや可訝しくはない、けれども妙だ、——あの時、そうだ、久しぶりに逢って、その逢ったのが、その晩ぎり……またわかれになった。
第二菎蒻本
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
両画伯を招待さ……「見苦しゅうはごわすが、料理店は余り露骨……」料理屋の余り露骨は
可訝
(
おか
)
しいがね、腰掛同然の店だからさ、そこから、むすび
針魚
(
さより
)
の
椀
(
わん
)
薄紅梅
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
どうも
可訝
(
おか
)
しい、絵が上手になりますように、踊が、
浄瑠璃
(
じょうるり
)
が、
裁縫
(
おしごと
)
が、だとよく
解
(
きこ
)
えるけれども、小説は、
他
(
ほか
)
に何とか祈念のしようがありそうに思われる。作者だってそう思う。
薄紅梅
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
扱帯
(
しごき
)
で両膝は
結
(
ゆわ
)
えていました。けれども、首をくくるのに、目隠をするのは
可訝
(
おか
)
しい。気だけも顔を隠そうとしたのかと思う。いや、そうでないのです。それに、実は死のうとしたのではない。
甲乙
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
すっと
陽炎
(
かげろう
)
が
絡
(
まつわ
)
る形に、その水の増す内が、何とも言えない
可
(
い
)
い心地で、自分の背中か、その小児の脚か、それに連れて雲を踏むらしく
糶上
(
せりあが
)
ると、土手の上で、——ここが
可訝
(
おか
)
しい——足の白い
沼夫人
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
いきなり開けた処に、変な、
可訝
(
おか
)
しな、絵があったのです。
雪柳
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「
可訝
(
おか
)
しいぜ。」
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「
可訝
(
おか
)
しいね。」
湯女の魂
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
可
常用漢字
小5
部首:⼝
5画
訝
漢検1級
部首:⾔
12画
“可”で始まる語句
可
可笑
可愛
可憐
可哀
可恐
可厭
可怪
可成
可惜