“取物”の読み方と例文
読み方割合
とるもの100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
撰みて元服げんぷくさせ表向養子やうし披露ひろうもせんとて色々其用意よういなどしける處に或時本店ほんてんの加納屋より急使きふつかひ來り同道にて參るべしとの事故餠屋もちや亭主ていしゆは大いに驚き何事の出來せしやと取物とるものも取敢ずいそぎ本店へおもむきけるに利兵衞は餠屋を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
扨又長兵衞は兄の清兵衞に向ひ先達さきだつての手紙の樣子やうすにては大病にて九死一生との事なれば大いに心配しんぱい致せしなれども節季せつき師走しはすの事ゆゑ勿々なか/\旅立たびたちなどは出來難でぎがたところなるが萬一の事にてもある時は死に目にもあはれずと思ひて取物とるもの取敢とりあへにはか旅立たびだち隨分ずゐぶんみち
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)