“取壊”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とりこわ50.0%
とりくず33.3%
とりこわし16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
手錠をはめられ板木はんぎ取壊とりこわすおかみ御成敗ごせいばいを甘受していたのだと思うと、時代の思想はいつになっても、昔に代らぬ今の世の中
妾宅 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
取壊とりくずさずにある御仮屋おかりやも潜み、うまやも隠れ、鼻の先の松は遠い影のように沈みました。昨日の今日でしょう、原の上の有様は、よくも目に見えないで、見えるよりかも反って思出の種です。
藁草履 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
遂に六月二十二日北御番所のお白洲しらすにて役者海老蔵こと身分をわきまえず奢侈僣上しゃしせんじょうおもむき不届至極ふとどきしごくとあって、家財家宝お取壊とりこわしの上江戸十里四方御追放仰付おおせつけられましたが
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)