“とりこわ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
取毀81.8%
取壊13.6%
取破4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かつて同校設置の際、取毀とりこわされたる民家のうち、校長森栖もりす氏の意見により、同校生徒の作法稽古場けいこばとして取残されたものであるが、その後
少女地獄 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
数十万円を投じたその地下道を惜気おしげもなく取壊とりこわし、改めて某区の出版会社の倉庫の中に、新道を造ったほど、やかましいものだった。
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
丁度四歳の初冬の或る夕方ゆうかた、私は松や蘇鉄そてつ芭蕉ばしょうなぞに其の年の霜よけをし終えた植木屋のやすが、一面に白く乾いたきのこび着いている井戸側いどがわ取破とりこわしているのを見た。
(新字新仮名) / 永井荷風(著)