“厳(いかめし)” の例文
旧字:嚴
黒餅(こくもち)に立沢瀉(たちおもだか)の黒紬(くろつむぎ)の羽織着たるがかく言ひて示すところあるが如き微笑を洩(もら)せり。甘糟と呼れたるは、茶柳条(ちやじま)の仙台平(せんだいひら)の袴を着けたる、この中にて独(ひと)り頬鬚(ほほひげ)の厳(いかめし)きを蓄(たくは)ふる紳士なり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
晩餐の際には、厳(いかめし)い口髯を生やした主人の信之も出た。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)