卷狩まきがり)” の例文
新字:巻狩
いてストンと貴女あなたくつうらかへしてげた、げるとるとはやこと!……卷狩まきがりゐのしゝですな、踏留ふみとまつた學生がくせい突退つきのけて、眞暗まつくら三寶さんばう眞先まつさき素飛すつとびました。
艶書 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「わし等とつさまの若い時分にや下川したかの向うに鹿がねてゐたもんだつて言ひやんす」と年よりは言ふ。十三代將軍が小金原の卷狩まきがりには、私達の祖父も筑波でとらへた二頭の猪を献上してゐる。
筑波ねのほとり (旧字旧仮名) / 横瀬夜雨(著)