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南地
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なんち
ふりがな文庫
“
南地
(
なんち
)” の例文
その当時、最初はこの女一人であったがほどなく新橋
南地
(
なんち
)
の
新布袋家
(
しんほていや
)
という芸者家からも、同じようなダンスを見せる女が現れた。
裸体談義
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
「あてお風呂い
這入
(
はい
)
っててん。……
此処
(
ここ
)
なあ、
南地
(
なんち
)
の料理屋で、内にお風呂あるよって。……」「ふうん、なんでまたそんなとこい行てたん?」
卍
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
で、これのみ
巫女
(
みこ
)
の手を借りぬ、
容色
(
きりょう
)
も
南地
(
なんち
)
第一人。袴の色の緋よりも冴えた、
笹紅
(
ささべに
)
の
口許
(
くちもと
)
に美しく
微笑
(
ほほえ
)
んだ。
南地心中
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
近頃菊池契月氏の評判がいゝので、悪魔の一
人
(
にん
)
はこの画家を誑かしにかかつた。つい、こなひだの事骨董屋は契月氏と一緒に大阪
南地
(
なんち
)
のある
大
(
おほ
)
茶屋で遊んだ。
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
呂昇は共楽会という
南地
(
なんち
)
の演舞場に開催される、第一流の群れに投じようとし、播重は自分の席の専属にしてしまおうと、心までも肉体と共に自由にしようとした。
豊竹呂昇
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
▼ もっと見る
浜子はもと
南地
(
なんち
)
の芸者だったのを、父が受けだした、というより浜子の方で打ちこんで入れ揚げたあげく、旦那にあいそづかしをされたその足で押しかけ女房に来たのが四年前で、男の子も生れて
アド・バルーン
(新字新仮名)
/
織田作之助
(著)
光子さんとそないなる前
南地
(
なんち
)
で隠れ遊びしてたいうこと突き止めて、その方面調べてみたら、くろとの女でも一ぺん綿貫に引っかかったら大概なもん夢中になる
卍
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
昔
南地
(
なんち
)
の
九郎右衛門
(
くろえもん
)
町に住んでいたので九山村と云われた家柄の、二代目を受け継いだ師匠の住居であろうかと驚かれるような、そう云っても
佗
(
わ
)
びしい長屋のような家であった。
細雪:02 中巻
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
“南地”の解説
南地(なんち)は、大阪府大阪市中央区の花街。
(出典:Wikipedia)
南
常用漢字
小2
部首:⼗
9画
地
常用漢字
小2
部首:⼟
6画
“南”で始まる語句
南
南瓜
南京
南無阿弥陀仏
南無
南風
南蛮
南部
南天
南無三