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半程
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なかほど
ふりがな文庫
“
半程
(
なかほど
)” の例文
坂の
半程
(
なかほど
)
に、オランダ渡りと云った風で、お月様の顔を覗かせる、
遠眼鏡
(
とおめがね
)
屋が商売をしていた。安物の天体望遠鏡を据えて一覗き十銭で客を呼んでいるのだ。
猟奇の果
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
其処はもう玉の井の盛場を斜に貫く繁華な横町の
半程
(
なかほど
)
で、ごたごた建て連った商店の間の路地口には「ぬけられます」とか、「安全通路」とか、「京成バス近道」とか
濹東綺譚
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
行き行きて車はこの小路の
尽頭
(
はづれ
)
を北に折れ、
稍
(
やや
)
広き
街
(
とほり
)
に
出
(
い
)
でしを、
僅
(
わづか
)
に走りて又西に
入
(
い
)
り、その南側の
半程
(
なかほど
)
に
箕輪
(
みのわ
)
と
記
(
しる
)
したる
軒燈
(
のきラムプ
)
を掲げて、
剡竹
(
そぎだけ
)
を飾れる
門構
(
もんがまへ
)
の内に
挽入
(
ひきい
)
れたり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
考え考えその道の
半程
(
なかほど
)
まで歩いた時、彼はふとある恐ろしい考えに襲われて、ギョッと立ち止ってしまった。
猟奇の果
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
佳子は、手紙の
半程
(
なかほど
)
まで読んだ時、
已
(
すで
)
に恐しい予感の為に、まっ青になって了った。
人間椅子
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
半
常用漢字
小2
部首:⼗
5画
程
常用漢字
小5
部首:⽲
12画
“半”で始まる語句
半
半分
半刻
半纏
半襟
半纒
半身
半年
半切
半歳