“半程”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なかほど80.0%
なかばほど20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
坂の半程なかほどに、オランダ渡りと云った風で、お月様の顔を覗かせる、遠眼鏡とおめがね屋が商売をしていた。安物の天体望遠鏡を据えて一覗き十銭で客を呼んでいるのだ。
猟奇の果 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
其処はもう玉の井の盛場を斜に貫く繁華な横町の半程なかほどで、ごたごた建て連った商店の間の路地口には「ぬけられます」とか、「安全通路」とか、「京成バス近道」とか
濹東綺譚 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
ホームの半程なかばほどから、鷲尾も先を争う人々にまじって、赤く力みながらけ出したが、ひょッと横合から出て来た男に肩をツカまれてひっくり返りそうになった。——
冬枯れ (新字新仮名) / 徳永直(著)