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化現
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けげん
ふりがな文庫
“
化現
(
けげん
)” の例文
その形は小なれども、
略
(
ほ
)
ぼ
前
(
さき
)
に見つる龍卷に似て、碧き光眼を射たり。こはわが未だ
除
(
のぞ
)
かざる驚怖の幻出する所なるか、將た未だ
滅
(
き
)
えざる記念の
化現
(
けげん
)
する所なるか。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
「いやいや、いかに
人間界
(
にんげんかい
)
に
化現
(
けげん
)
している身とはいえ、
勢至菩薩
(
せいしぼさつ
)
を
縄
(
なわ
)
つきなどになされては、あとの
仏罰
(
ぶつばつ
)
がおそろしかろう。あの婦人はわれわれ五人へ渡したまえ」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
その
賢
(
さか
)
しい童児は実は神様の
化現
(
けげん
)
であったなどというのを見ると、単なる民間文芸の趣向ではなしに、或いはもと
路
(
みち
)
ばたに出て旅の
参詣者
(
さんけいしゃ
)
に呼びかけるような宗教的の職業に
こども風土記
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
物なべて
化現
(
けげん
)
のしるし
有明集
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
拙僧
(
せっそう
)
は
西方
(
さいほう
)
の国より
大心衆生
(
たいしんしゅじょう
)
の
人間界
(
にんげんかい
)
に
化現
(
けげん
)
した
釈迦
(
しゃか
)
の
弟子
(
でし
)
、
文殊菩薩
(
もんじゅぼさつ
)
という男。——またうしろにいるのは、
勢至菩薩
(
せいしぼさつ
)
、
弥勒菩薩
(
みろくぼさつ
)
、
虚空蔵菩薩
(
こくうぞうぼさつ
)
、
大日菩薩
(
だいにちぼさつ
)
の人々であるが……
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
その童子の何とか明神の
化現
(
けげん
)
なることを知ったという類の物語、これを詳しく説明することは退屈だが、とにかくこの話の出来た頃までは、人がタンポポの
本
(
もと
)
は鼓の名であることを知っていた。
野草雑記・野鳥雑記:01 野草雑記
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
化
常用漢字
小3
部首:⼔
4画
現
常用漢字
小5
部首:⽟
11画
“化現”で始まる語句
化現遊戯