“動(ゆるぎ)” の例文
畜生、貧乏動(ゆるぎ)をしやあがる腮(あご)の下へ、体を入れて透間がねえようにくッついて立つが早いか、ぽんと乗りの、しゃんしゃんさ。素人にゃあ出来やせん。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
田舎は厭(いや)だと駄々を捏(こ)ねるのを、守膳が老功で宥(なだ)め賺(すか)し、道中土を蹈(ふ)まさず、動(ゆるぎ)殿のお湯殿子(ゆどのこ)調姫(しらべひめ)という扱いで、中仙道は近道だが、船でも陸(おか)でも親不知(おやしらず)を越さねばならぬからと、大事を取って
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)