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勅勘
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ちょっかん
ふりがな文庫
“
勅勘
(
ちょっかん
)” の例文
親鸞は、
勅勘
(
ちょっかん
)
の身と、一度はかたく辞退したが、すでに京都へは年景から文書をもって届け出てあるとのことに
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
彼は
大床
(
おおゆか
)
の
階段
(
きざはし
)
の下で狐を射損じたために
勅勘
(
ちょっかん
)
の身となった。その後いずこに忍んでいるとも聞かなんだが、さては山科に隠れていて、藻は彼の娘であったか。
玉藻の前
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
私のように官位を
剥奪
(
はくだつ
)
されるほどのことでなくても、
勅勘
(
ちょっかん
)
の者は普通人と同じように生活していることはよろしくないとされるのはこの国ばかりのことでもありません。
源氏物語:12 須磨
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
中途で退出したことを
聞召
(
きこしめ
)
されて大いに
御気色
(
みけしき
)
を損ぜられたので、浄蔵は深く
勅勘
(
ちょっかん
)
の身を
慎
(
つゝし
)
み、三箇年の間
横川
(
よかわ
)
の
首楞厳院
(
しゅりょうごんいん
)
に
籠居
(
ろうきょ
)
して修練苦行の日を送ったと云うが、世間一般の人々は
少将滋幹の母
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
するとそれを侍たちは
鞭
(
むち
)
を上げて追いかけ、
勅勘
(
ちょっかん
)
の
流人
(
るにん
)
が
布
(
ふ
)
れる説教を聞くやつ
輩
(
ばら
)
は同罪に処すぞ! ——こう呶鳴りながら、追いまわすのでございました
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
当の獲物を射損じたばかりか、事に
臨
(
のぞ
)
んで弓弦が切れたのは
平生
(
ひごろ
)
の不用意も思いやらるるとあって、彼は
勅勘
(
ちょっかん
)
の身となった。彼は御忠節を忘れるような人間ではなかった。
玉藻の前
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
また、玉日が身と、房丸が身とは、かように
勅勘
(
ちょっかん
)
を
蒙
(
こうむ
)
って流さるる私が、配所へ連れ参ることもかないませぬよって、何ぶんともに、ご
不愍
(
ふびん
)
をおかけ賜わりませ
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“勅勘(勘事)”の解説
勘事(かんじ/こうじ)とは、上官の譴責を受けて出仕の差し止めなどの処分を受けること。勘当とも称した。天皇からの勘事の場合は、特に勅勘(ちょっかん)と称した。
(出典:Wikipedia)
勅
常用漢字
中学
部首:⼒
9画
勘
常用漢字
中学
部首:⼒
11画
“勅”で始まる語句
勅
勅諚
勅使
勅命
勅撰集
勅任
勅許
勅令
勅旨
勅撰