剛邁ごうまい)” の例文
さすが剛邁ごうまいな宮も、これへ来てからは、打ち沈んだお姿で、まったく物を仰せられない日が多かったといわれている。
天下の批議を所以ゆえんなるをはかりてはばかるか、はた又真に天下読書の種子の絶えんことをおそるゝか、そもそも亦孝孺の厳厲げんれい操履そうり、燕王の剛邁ごうまいの気象、二者あいわば、氷塊の鉄塊とあい
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
たとえば、たつ年に生まれたるものは剛邁ごうまいの気性を有し、とら年に生まれたるものは腕力を有し、年に生まれたるものは臆病なりというごとき類は、世間にてよくいうことであります。
妖怪学一斑 (新字新仮名) / 井上円了(著)