“前町”の読み方と例文
読み方割合
まえまち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かえるがなくから帰ろ、で、一度別れた友だちを、おさみしさに誘いたくって、町を左隣家ひだりどなりの格子戸の前まで行くと、このしもた屋は、前町まえまち大商人おおあきんど控屋ひかえや
甲乙 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
門番の勘藏かんぞうがとって二歳ふたつになる新吉しんきち様と云う御次男を自分の懐へ入れて前町まえまちへ乳を貰いにきます。
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
すると先達せんだっ前町まえまち風呂屋ほろばが休みで、行水をつかった事がありましたろう、此の時ばかり白い肌が見られると思ってると、悉皆すっかり戸で囲ってのぞく事が出来でけねえ、何うかしてと思ってると
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)