なみ)” の例文
たとえば女のようなもの。——それもなみな女ではなく、いつも火のような情炎を肌のあぶらにいている女の……。
八寒道中 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
信長もまた、少年の時から、鷹狩は好きだと聞いていたので、なみならぬ好意を示してきたわけである。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「そうじゃろう、なみよりは、ずんとすこやかじゃ」と、自慢気である。するとまた、吉光の前は
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
りいん! りいん! 振り鳴らすれいも、なみな力ではないのだった。群衆は、取りまいて
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
一代の碩学せきがくだの、大徳だのという人に会っても、そう仰ぎ見るような感じは滅多にうけない自分なのに——と、時には冷静に自己の批判を客観してみても、やはり、どこか範宴にはなみの人間の子とは
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
なみの人物なら、お目見得といえば、よろこんで行くだろうに)
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)