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凌辱
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りようじよく
ふりがな文庫
“
凌辱
(
りようじよく
)” の例文
一八 談國事に及びし時、慨然として申されけるは、國の
凌辱
(
りようじよく
)
せらるゝに當りては、縱令國を以て斃るゝ共、正道を踐み、義を盡すは政府の本務也。
遺訓
(旧字旧仮名)
/
西郷隆盛
(著)
平次に斯う指摘されると、この五年の間、養父母に加へた
虐待
(
ぎやくたい
)
と
凌辱
(
りようじよく
)
が、あり/\記憶に
蘇生
(
よみがへ
)
るのです。
銭形平次捕物控:257 凧糸の謎
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
未
(
いま
)
だ
幾
(
いく
)
ほどもあらざりき、
天下
(
てんか
)
大
(
おほい
)
に
亂
(
みだ
)
れて、
敵軍
(
てきぐん
)
京師
(
けいし
)
に
殺倒
(
さつたう
)
し、
先
(
ま
)
づ
婦女子
(
ふぢよし
)
を
捕
(
とら
)
へて
縱
(
ほしいまゝ
)
に
凌辱
(
りようじよく
)
を
加
(
くは
)
ふ。
唐模様
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
凌辱
(
りようじよく
)
したのは全然神父セルジウスの百姓の娘に対したのと異らない男性の心理である。
文芸的な、余りに文芸的な
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
けれども、彼の妻は
凌辱
(
りようじよく
)
を
被
(
かうむ
)
つたことは
公
(
おほやけ
)
にしても、誰が凌辱を加へたかといふことは、公にしなかつた。そのために、凌辱を加へた貴族は、夫や客の騒いでゐる
間
(
あひだ
)
にそつと露台の階段を
下
(
くだ
)
つた。
日本の女
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
誰か善くその妻と妹とを
強人
(
がうじん
)
の為に
凌辱
(
りようじよく
)
せられ、しかも猶天を仰いで神の
御名
(
みな
)
を
称
(
とな
)
ふ可きものあらむ。予は今後断じて神に依らず、予自身の手を以て、予が妹明子をこの
色鬼
(
しきき
)
の手より救助す可し。
開化の殺人
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
凌
漢検準1級
部首:⼎
10画
辱
常用漢字
中学
部首:⾠
10画
“凌辱”で始まる語句
凌辱者