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冀望
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きぼう
ふりがな文庫
“
冀望
(
きぼう
)” の例文
銭勒
(
ぜにぐつわ
)
の利かぬような者は難いかな今の世に免れん事をと歎息し、智馬をして空しく無識の
販馬商
(
うまうり
)
の鞍下に
羸死
(
つかれし
)
せしめぬよう
冀望
(
きぼう
)
を述べてこの章を終結する。
十二支考:05 馬に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
差当
(
さしあた
)
りこの病を医すべき適切なる
薬餌
(
やくじ
)
を得、なお引続き
滞岳
(
たいがく
)
して加養せんことを
懇請
(
こんせい
)
したれども、
聴
(
き
)
かれざりしかば、再挙の保証として大に
冀望
(
きぼう
)
する所あり
寒中滞岳記:(十月一日より十二月廿一日に至る八十二日間)
(新字新仮名)
/
野中至
(著)
主人は宗教家とぞ聞えし、その
菩提心
(
ぼだいしん
)
よりして市民に実際の純良なる牛乳を与えたしとの
冀望
(
きぼう
)
を以て創立し、初は僅か車三台を以て配達するほどの小規模なりき。
食道楽:秋の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
余は従来一箇の
冀望
(
きぼう
)
を
抱
(
いだ
)
けり。その冀望とは他なし、余が生前に在って
吾
(
わ
)
が微力を尽して成立せし一箇の大学校を建て、これを後世に
遺
(
のこ
)
し、
私
(
ひそか
)
に後人を利するあらんと欲する、これなり。
祝東京専門学校之開校
(新字新仮名)
/
小野梓
(著)
あるいは夫婦不徳の家に孝行の子女を生じ、兄弟姉妹
団欒
(
だんらん
)
として
睦
(
むつ
)
まじきこともあらば、これは不思議の間違いにして、
稀
(
まれ
)
に人間世界にあるも、常に
然
(
しか
)
るを
冀望
(
きぼう
)
すべからざる所のものなり。
日本男子論
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
▼ もっと見る
略言すれば、この美しい描写全体を考えてみる時には、歓喜と讃嘆の念が起り、これが完成の時期を
冀望
(
きぼう
)
せざるを得ないのである。されど
如何
(
いかん
)
せん。この時期は決して到達し得ないのである。
人口論:03 第三篇 人口原理より生ずる害悪を除去する目的をもってかつて社会に提案または実施された種々の制度または方策について
(新字新仮名)
/
トマス・ロバート・マルサス
(著)
嗚呼
冀望
(
きぼう
)
の失せしものよ
寒中の木の芽
(新字旧仮名)
/
内村鑑三
(著)
“冀望”の意味
《名詞》
願うこと。望むこと。希望。
(出典:Wiktionary)
“冀望(
希望
)”の解説
希望(きぼう、ホープ en: hope)とは、好ましい事物の実現を望むこと。または、その望み。「冀望(きぼう)」とも書く。
(出典:Wikipedia)
冀
漢検1級
部首:⼋
16画
望
常用漢字
小4
部首:⽉
11画
“冀”で始まる語句
冀
冀州
冀北
冀城
冀願
冀州城
冀求
冀県
冀北城