公孫瓚こうそんさん)” の例文
公孫瓚こうそんさんは、味方をかえりみて、「果てしもない懸引き、思うに、敵の備えは虚勢とみえる。一息につぶして、盤河橋ばんがきょうをふみ渡れ」
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
公孫瓚こうそんさん辺警を聞くごとに、すなわち色をはげしくし気を作して、讎に赴くがごとし、かつて白馬に乗り、また白馬数十匹をえらび、騎射の士を選ぶ、づけて白馬義従とす、以て左右翼と為して
総帥の袁紹も、はなはだ冴えない顔をしていたが、ふと座中の公孫瓚こうそんさんのうしろに立って、ニヤニヤ笑みをふくんでいる者が眼についたので
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
北平ほくへい公孫瓚こうそんさんと国境の争いを起したによって、兵糧不足し、軍兵も足りないから、合力ごうりきしてくれまいか——という申入れだ。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
北平の公孫瓚こうそんさんは、近年、冀州きしゅうの要地に、易京楼えきけいろうと名づける大城郭を興し、工もまったく成ったので、一族そこへ移っていた。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「ひそかに北平ほくへい(河北省・満城附近)の太守公孫瓚こうそんさんへ使いを派し、冀州をって、これをけ奪りにしようではないか。——そういってやるのです」
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「然り、自分は、曹操を怖れます。彼を、先に滅んだ公孫瓚こうそんさんごときものと同一視されると、とんだことになりますぞ」
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
馬匹ばひつ糧米りょうまいなど軍需の品々も、できる限り後方よりご援助しますから、河南には少しもご憂慮なく、一路北平の公孫瓚こうそんさんをご討伐あって万民安堵あんどのため
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「河北には、別して変った事態も起っておりませんが、北平ほくへい公孫瓚こうそんさんは、袁紹のために亡ぼされました」
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
河北軍が得意とするものとみえて、さきに北平城の公孫瓚こうそんさんを攻め陥した時も、この奇法で城内へ入りこみ、放火隊の飛躍となって、首尾よく功を奏した前例がある。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
趙子龍ちょうしりゅうはずっと以前、公孫瓚こうそんさんの一方の大将として、玄徳とも親交があった。かつては玄徳の陣にいたこともあるが、北平の急変に公孫瓚をたすけ、奮戦百計よく袁紹軍を苦しめたものである。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
同時に、廟堂の公孫瓚こうそんさん
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)