何如いかん)” の例文
弥二の才、得すからず、年、なりといえども、学、幼なりといえども、吾の相待つは、則ち長老に異ならざるなり。何如いかん契濶けいかつすなわしかるや。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
最早有志の士も天下に意なく、山野に隠遁いんとん躬耕きゅうこうし、道を守るより向後こうご致方之無いたしかたこれなしと存候。老兄以て何如いかんと為す。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
(十五) 子貢曰く、貧しくしてへつらうことなく、富みておごることなきは何如いかん。子曰く、可なり、(しかれども)未だ貧しくして道を楽しみ、富みて礼を好むものにはかざるなり。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
求よ爾は何如いかん。対えて曰く、方六、七十、しくは五、六十(里の国)、求これおさめば三年に及ばんころ、民を足らしむべし、その礼楽の如きは以て君子をたん。赤よ爾は何如。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
何如いかんぞ、年一たび改まれば、士気とみゆるめる。三元の日、来りて礼を修むる者はあれども、未だ来りて業を請う者を見ず。今ぼく使は府に入り、義士は獄に下り、天下の事せまれり。何ぞ除新あらんや。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
季康子政を孔子に問いて曰く、無道あしきを殺して有道よき(成)さば何如いかん
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)