伯夷叔斉はくいしゅくせい)” の例文
旧字:伯夷叔齊
みすみす一つの活路があるのに、それを知らぬふりして伯夷叔斉はくいしゅくせいを学ぶ者は殆ど今の時代になかろうと思います。
食糧騒動について (新字新仮名) / 与謝野晶子(著)
伯夷叔斉はくいしゅくせい太公たいこうも群衆に逆らった心の独立はみすべきであるが、もし二人の兄弟が武王ぶおうに反対して、ひそかに出版物をき散らしたり、あるいはいんに徒党を組んだり
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
祖先が、水戸黄門光圀の兄の頼重よりしげで、光圀が後年伯夷叔斉はくいしゅくせいの伝を読み、兄を越えて家を継いだことを後悔し、頼重の子綱条つなえだを養って子とし、自分の子鶴松を高松に送って、嗣子たらしめた。
仇討禁止令 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
伯夷叔斉はくいしゅくせいは旧悪をおもわず、うらみこれを用いてまれなり。
竹青 (新字新仮名) / 太宰治(著)
しゅう武王ぶおういん紂王ちゅうおうたんと出征したとき、民みな武王ぶおうの意を迎えたが、伯夷叔斉はくいしゅくせいのみは独立行動にでて、武王ぶおうの馬をたたいていさめた。左右の者ども両人をへいせんとした。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
すなわち輿論よろん伯夷叔斉はくいしゅくせいつみせんとした。このとき太公望たいこうぼうは独特の意見を述べて
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)