仰付おほせつ)” の例文
にはとり神様かみさま夜明よあけらせること仰付おほせつかつたのがうれしさに、最初さいしよよる、まだお月様つきさまがゆつくりとそらあそびまはつてゐるのに、ときつくつてきました。
寮長や舎監やの見張番役を仰付おほせつかつて扉の外に立つてゐた私は、かれが後頭部のさらをふせたやうな円形の禿はげをこちらに見せて、ずんずん舎監室のはうへ歩いて行つたのを見届け
途上 (新字旧仮名) / 嘉村礒多(著)