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仮牢
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かりろう
ふりがな文庫
“
仮牢
(
かりろう
)” の例文
旧字:
假牢
……ところが、誰かに介抱されて気がついてみると、おのれの身は柳沢家の町方役所の
仮牢
(
かりろう
)
に、牢医の手当を受けていた。
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
西沢は一人で脇のほうへ寄り、
蒼白
(
あおじろ
)
く硬ばった表情で、なにかぶつぶつ独り言を云っていた。——死躰は村の墓地に埋め、負傷者は木戸の
仮牢
(
かりろう
)
へ入れた。
ちくしょう谷
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
外
(
ほか
)
一同は腰縄にて、町奉行
石川土佐守
(
いしかわとさのかみ
)
役宅へ引立て、其の
夜
(
よ
)
は一同
仮牢
(
かりろう
)
に
止
(
とゞ
)
め、翌日一人々々に呼出して吟味いたしますると、
何
(
いず
)
れも
私
(
わたくし
)
が下手人でござる
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
平次は一人で呑み込むと、専次を奉行所
仮牢
(
かりろう
)
に送って、もういちど神田へ引返しました。
銭形平次捕物控:079 十七の娘
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
即座に引き抜いて来て、
仮牢
(
かりろう
)
へぶちこませた。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
▼ もっと見る
江戸へ差立てになるかと思ったお綱は、京都町奉行所の
仮牢
(
かりろう
)
を、たった一晩の牢舎でゆるされて出た。
鳴門秘帖:06 鳴門の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
忌々
(
いまいま
)
しいやつ……」と、右衛門尉は、手をやいたようにつぶやいた。そして、この曲者を、充分に調べあげるまで、どこか邸内の
仮牢
(
かりろう
)
に預かっておいてくれという。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「女を、
仮牢
(
かりろう
)
へ下げい」
大岡越前
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
仮
常用漢字
小5
部首:⼈
6画
牢
漢検準1級
部首:⽜
7画
“仮”で始まる語句
仮令
仮
仮面
仮借
仮名
仮初
仮髪
仮声
仮病
仮睡