“仮牢”の読み方と例文
旧字:假牢
読み方割合
かりろう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
……ところが、誰かに介抱されて気がついてみると、おのれの身は柳沢家の町方役所の仮牢かりろうに、牢医の手当を受けていた。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
西沢は一人で脇のほうへ寄り、蒼白あおじろく硬ばった表情で、なにかぶつぶつ独り言を云っていた。——死躰は村の墓地に埋め、負傷者は木戸の仮牢かりろうへ入れた。
ちくしょう谷 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
ほか一同は腰縄にて、町奉行石川土佐守いしかわとさのかみ役宅へ引立て、其のは一同仮牢かりろうとゞめ、翌日一人々々に呼出して吟味いたしますると、いずれもわたくしが下手人でござる
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)