代呂物しろもの)” の例文
今更受出されては心當こゝろあてちがうたり是と云も此質物はほか代呂物しろものと違ひ五ヶ月限りの約束やくそくにて凡六十兩程はかたく直段のある品を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ひさ駿河屋するがや三郎兵衞と云者ありしが此方こなた新規しんき小見世こみせいひむかふは所に久しき大店なれば客足きやくあし自然おのづからむかふへのみ行勝ゆきがちなれども加賀屋よりもをりにふれては代呂物しろもの融通等ゆうづうとうもなし出入邸でいりやしきあきなひを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
千住にて見て取よき代呂物しろものと付つ廻しつ居たりしが左仲は夜道に此原を通る樣子故大いによろこび先へ廻りて網を張しをかしらの道玄次郎は渠等かれらより其知せもなき故一向知らず千住宿じゆくにて左仲が樣子を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)