)” の例文
祖父さんは強い人であったから、別に何とも意にもめずにいた処が、対手あいての方では執念深く怨んでいて、三日の後に残酷な復讐をたよ。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
途中は長い廊下、真闇まっくらなかで何やら摺違すれちがつたやうな物の気息けはいがする、これと同時に何とは無しにあとへ引戻されるやうな心地がした。けれども、別に意にもめず、用をすまして寝床へ帰つた。
雨夜の怪談 (新字旧仮名) / 岡本綺堂(著)