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交換
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とりかわ
ふりがな文庫
“
交換
(
とりかわ
)” の例文
後に成って、反って大塚さんは眼に見えない若い二人の
交換
(
とりかわ
)
す言葉や、手紙や、それから
逢曳
(
あいびき
)
する
光景
(
さま
)
までもありありと想像した。
刺繍
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
式を挙げるに福沢先生を証人に立てて外国風に契約を
交換
(
とりかわ
)
す結婚の新例を開き、明治五、六年頃に一夫一婦論を説いて婦人の権利を主張したほどのフェミニストであったから
四十年前:――新文学の曙光――
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
この縁談が、結納を
交換
(
とりかわ
)
すまでに運ぶには、彼女は一通りならぬ苦心を重ねた。随分長い間かかった。
一旦
(
いったん
)
談
(
はなし
)
が絶えた。復た結ばれた。
家:02 (下)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
この取次を
機会
(
しお
)
に、捨吉はおばあさんや姉さんとお母さんとの間に
交換
(
とりかわ
)
される女同志の改まったような挨拶を避けて、玄関を歩いて見た。
桜の実の熟する時
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
「
鶴
(
つう
)
ちゃんも、可哀そうなことをしましたね」こういう言葉が
其処
(
そこ
)
にも
是処
(
ここ
)
にも
交換
(
とりかわ
)
された。台所の方には女達が働いていた。
家:02 (下)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
こんな言葉を親しげに
交換
(
とりかわ
)
しながら、お雪は家の内を
可懐
(
なつか
)
しそうに眺め廻した。彼女は、左の手の薬指に、細い、新しい指輪なども
嵌
(
は
)
めていた。
家:02 (下)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
人々の間にこんな話が
交換
(
とりかわ
)
された。水車小屋の亭主は地主に向って、米価のことを話し合って、やがて下駄穿のまま籾の上を越して別れて行った。
千曲川のスケッチ
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
翌日
(
あくるひ
)
に成ってみると、お雪や勉が
交換
(
とりかわ
)
した言葉で眼に触れただけのものは
暗記
(
そらん
)
じて了った程、彼の心は
傷
(
いた
)
み
易
(
やす
)
く成っていた。家を出て、夕方にボンヤリ帰って来た。
家:01 (上)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
この様な言葉を
交換
(
とりかわ
)
した。不図、お種は
洋燈
(
ランプ
)
の置いてある方へ寄って、白い、神経質らしい手を腕の辺まで
捲
(
まく
)
って見て、
蚤
(
のみ
)
でも逃がしたように坐っていたところを捜す。
家:01 (上)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
これが、君、大人と子供の間に極く無邪気に、笑いながら
交換
(
とりかわ
)
される言葉である。
千曲川のスケッチ
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
こういう言葉を
交換
(
とりかわ
)
して歩いて行くうちに、二人は池に臨んだ石垣の上へ出て来た。樹蔭に置並べた共同腰掛には
午睡
(
ひるね
)
の夢を
貪
(
むさぼ
)
っている人々がある。蒼ざめて死んだような顔付の女も居る。
並木
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
こんな言葉を、三吉夫婦は番頭の聞いていないところで
交換
(
とりかわ
)
した。
家:01 (上)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
交
常用漢字
小2
部首:⼇
6画
換
常用漢字
中学
部首:⼿
12画
“交換”で始まる語句
交換台
交換的
交換教授